自分の小さな「箱」から脱出する方法

以前、本屋で見かけたことはあるのですが、表紙の絵が僕にとっては説得力を逆に殺いでしまっていて読む対象からはずしていました。興味をもったとある本で、著者が紹介していたので読んでみる気になりました。

「自己欺瞞」「囚われ」を「箱」に例え、
○箱に入っている状態
○箱から出ている状態
○箱から出る方法
○相手が箱に入っていても、箱から出ている状態を維持する方法
などを説明しています。

要は自分が目を背けている対象、そして自分が目を背けていることに「気づくこと」かな。

内容は物語形式になっていますが、主人公を「わたし」と1人称で表現しているので、読み手が拒否反応を起こすことを適度に回避しつつも、うまく「気づき」に誘導しているように思います。アメリカのある会社で働いている男性を主人公にしているので、男性の方が「気づき」に誘導されやすいかもしれません。

これを読んでも「相手が箱に入っていても、箱から出ている状態を維持する方法」を実践し続けることは難しいです。

でも、自分が箱に入っている状態に気づきやすくなると思います。

----07.08.09
プロカウンセラーの聞く技術」という本があります。

この本が伝えたいことは
「相手の言動を自分の気持ちで受け止めるのではなく、
 相手の言動を相手の気持ちで受け止めよう」
ということだと思っているのですが、恐らく
 ○自分の気持ちで受け止める→「箱」に入っている
 ○相手の気持ちで受け止める→「箱」から出ている
ということなんじゃないかと思いました。

「相手を理解しようとする気持ち」があるかどうか。
それを敏感に察知していまう/察知されてしまうのでしょうね。

----07.09.20
ほぼ日手帳で知っている人も多い「ほぼ日イトイ新聞」に、任天堂社長の岩田さんとの雑談を書き起こしたコラムがありました。そこからの抜粋です。

『・・・
 だから、人と話してうまくいかなかったら、
 「わからない人だな」と思う前に、
 こっちが悪かったんだろうと思う。
 ・・・』

この人は、「箱」から出た状態でコミュニケーションが取れる人なんだろう。
すごい人って、わざわざこんな本を読まなくても、自分で手に入れることができるのだろうな。
(と、思いながら読んだコラムでした。)



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