統計でウソをつく法

「給食費の滞納が、1年間で全国で60億円にのぼる」ということを妻から聞いた。「そんなに滞納されているの?」と思った。

でも、この本を以前読んだことがあるので、色々と仮の数値を使って計算してみた。
1)給食費滞納の合計:6,000,000,000円/年
2)年間の給食費を35000円(≒3000円/月)とする:6,000,000,000円÷35000円=171,428人が滞納している。
3)全国で50の都道府県があるとする:171,428人÷50=3428人
4)各都道府県の小学校の数を400とする:3428÷400=8.571..≒9人
5)6学年あるので:9人÷6=1.5

ということで、1学年辺り1~2人が滞納している計算となりました。
※途中の仮定の数値を正しい数値にすればより正確になります。

それぞれどういう印象を持ちますか?
・給食費の滞納が全国で60億円にのぼる。(※インパクトを与えたい場合はこちらを使います)
・給食費の滞納が1学年辺り1~2人いる。(※インパクトを与えなくない場合はこちらを使います)
後者が自分の日常に合わせた視点での指標になると思います。
それぞれの見方を知りつつも、自分の立場に近い見方を採用するべきかと。

ちょっと変則的ですが
1)給食費滞納の合計:6,000,000,000円/年
2)住宅購入費用を40,000,000円とする:6,000,000,000円÷40,000,000円=150戸
となるので、以下のように表現できます。

 給食費の滞納は、全国で150戸分の住宅購入費用に相当する。

こんなのもありかと
・給食費の滞納は5年間で300億円にのぼる見込み。

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※「東京の金町浄水場で基準値の2倍の放射性要素が検出された」というニュースも同様に考えてみるべきかと。




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